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   今さら聞けない測定用語  "心出し・水平出し”

 

心出し・水平出しとは

 

 ・真円度測定機の回転軸と、被測定物の中心軸を一致させる調整操作のことで、測定前に必要となります。(図1.)


    心出し: 回転軸と中心軸の中心が一致するように調整


    水平出し:回転軸と中心軸が平行になるように調整
 

 ・調整方法は真円度測定機によって異なり、調整量が表示されるサポート機能を有した機種や、自動で調整を行う

      機種もあります。

 

 

図1.

 

心出し調整が不十分な場合

 

 ・偏心による測定誤差が生じるため、十分に心出し調整を行う必要がある。


 ・例えば、Φ5 mmで真円度ゼロの断面を偏心したまま測定すると・・・(図2.)


        偏心量が10 μmの場合 →0.02 μm の真円度誤差


        偏心量が100 μmの場合 →2 μm の真円度誤差

 

 

図2.

 

水平出し調整が不十分な場合

 

 ・測定する断面が楕円として現れるため、十分に水平出し調整を行う必要がある。

 

 ・例えば、Φ50 mmで真円度ゼロの断面を傾いたまま測定すると・・・(図3.)


        傾き量が0.1° の場合 →0.03 μm の真円度誤差


        傾き量が0.7° の場合 →2 μm の真円度誤差

  

 

図3.  

 

心出し・水平出し調整で困っていたら、相談してね

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