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測定機器概要:「真円度測定機」とは?

真円度測定機とは?

  • 真円度測定機は、円筒形状や円板形状の幾何公差を測定することができる。
    真円度や円筒度、同軸度(同心度)などを高精度に評価したい場合に用いられる。
  • 回転テーブルで被測定物を回転させ、全周の微細な凹凸を取得するタイプが主流だが、
    重量物には検出器を回転させるタイプも使われる。
  • 測定準備として、測定機の回転軸と被測定物の中心軸を一致させる作業(心出し・
    水平出し)が必要だが、サポート機能や自動調整する機種もあり、比較的容易に
    行えるようになっている。

真円度測定機で測定可能な項目

*Point:真円度測定機は 円形断面の幾何公差を評価する

システム構成

期待される導入効果

  • 不可能だった測定と、高精度な評価が可能になる
    ・全周の微細形状を得られるため、嵌め合いや気密性の評価が行える。
    ・三次元測定機に比べ、高精度の測定と評価が行える。
    ・円周の表面粗さ測定も行える(機種による)。
  • 容易に幾何公差の高精度測定が行える
    ・面倒な心出し水平出しを容易に行えるサポート機能が用意されている。
    ・一連の測定を自動で行う機種もあり、習得時間が短い。
  • 信頼性の向上
    ・品質管理における、人為的誤差要因の排除。
    ・取引先と、計測データの整合性がとれる(計測ルールの統一)。

  • 企業のイメージアップ
    ・高度な品質管理体制の構築。
    ・不良率の低下による対外的信頼の向上。

機種選定時のポイント

  • 測定機本体のサイズ、積載質量
    ・測定物の外径、内径、測定高さ(深さ)、質量
  • 測定精度
    ・カタログに記載されている計算式に測定高さを代入して、測定精度を確認する。
          例:回転精度=(0.02+3.5H/10000)μm  H=測定高さ(mm)
            測定したい高さ:200 mm の場合・・・
                    →回転精度=(0.02+3.5×200/10000)=0.09 μm
    ・要求公差の1/5以下の測定精度が望ましい。
  • 評価したい幾何公差
    ・円筒度の評価には、上下動部の真直精度と平行度を保証した機種が必要。

  • 回転テーブルと測定物の回転軸を一致させるための調整方法
    ・手動タイプ(サポート機能あり)、自動タイプ
  • 設置環境
    ・温度や振動、空調の風は測定結果に影響を与える。
    ・測定ブースの設置が必要になることもある。

ちょっと聞きたいはこちら。

真円度測定機ラインアップ

真円度・円筒形状測定機
ROUNDTRACER EXTREME

真円度測定と表面粗さ/輪郭形状測定を1台で実現する、プロファイルマイスター。

真円度・円筒形状測定機
RA-2200シリーズ

段取りから測定までを効率的に行える機能を豊富に搭載したスタンダード機種。

高速高精度非接触形状測定機
ROUNDTRACER FLASH

軸物に特化した非接触測定機。各種寸法や幾何形状を数秒で計測。

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