「航空機産業」でよく用いられる測定機
「航空機産業」でよく用いられる測定機
「測定機」と「測定器」における特徴
▶ ノギス(測定器)
【産業別】使用事例8選!
ー 製造現場で主に用いられている測定機 ー
▶ 半導体産業
▶ 自動車産業
▶ 航空機産業
測定機とは?
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航空機産業では信頼性と安全性については、ほかの産業よりも厳しいレベルが求められます。航空機で使用されている部品には万が一の不具合もあってはならないため、非常に高い精度での品質管理が行うことが重要です。航空機産業では、次のような測定機が使用されています。
|三次元測定機
三次元測定機は、航空機産業でも多くの用途で使われています。ここでは複雑な形状をした、エンジン用タービンブレードの事例を見てみましょう。
航空機に搭載されているジェットエンジンは、前方から取り込んだ空気を圧縮し、燃料ガスと混合して燃焼させ、高温高圧のガスとして後方に送ることで、推進力を得ています。タービンブレードは、タービンでの燃焼から回転力を得る重要な役割を担っており、非常に高い精度の品質管理が必要です。複雑な形状に加えて常に過酷な環境で動作していることから、点検時には三次元測定機によって高精度に寸法や形状が測定され、設計仕様との差異が生じていないか検査されます。
ミツトヨのブレード測定・評価用プログラムMAFIS Expressは、タービンブレードの設計値断面データからパートプログラムを自動生成し、測定後は断面輪郭形状からブレードの形状評価を行います。また、測定結果をグラフィカルに表示可能です。さらに、5軸スキャニングヘッドREVOを装着することで、より高速に測定が行えます。測定結果をデータベースで管理する機能も備えており、MAFIS Expressを活用することで、効率的にタービンブレードの測定・評価・管理を行うことができます。
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|真円度測定機
真円度測定機は、円筒形状や円板形状の対象物の幾何公差を測定するための測定機で、真円度・円筒度・同軸度などを高精度に評価することができます。
回転テーブル上に対象物を載せて回転させ、全周の表面の微細な凹凸を測定する回転テーブルタイプが一般的ですが、重量のある対象物などのために対象物の周りを測定部が回転するタイプもあります。
回転テーブルタイプでは、回転テーブルの回転軸と対象物の中心軸を一致させる必要があり、従来は難しい調整でしたが、自動調整機能やサポート機能によって比較的容易に行えるようになりました。
航空機産業では、油圧アクチュエータの検査に真円度測定機が使われています。油圧アクチュエータは、ポンプとバルブによって油圧を制御し、シリンダーを動作させることで可動部を操作する機構です。航空機の可動翼・車輪・ブレーキなど多くの機能の動作に使われており、安全性と安定性を確保するために非常に重要な装置です。
油圧アクチュエータの円筒軸と穴は、寸法だけでなく幾何形状についても高い精度で維持する必要があるため、真円度測定機によって全周の微細形状を測定し、はめ合いや気密性の検査を行っています。
同様の測定では次の測定機も使用されています。
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